FLAT-OUT 脳出血で倒れて

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 身障者のクルマ選びA
  パッソのことは‘考え’から外れ、もう少し違うクルマを考えるようになった。左アクセルペダルは用意出来ないけれど、実家のATミッションの(トヨタ)コルサに乗り実際に運転してみた。
「小さいクルマなんだけど…うーん、何か違うんじゃないか。(身障者の私にとって)あまり乗り易くはない」 次に(トヨタ)セルシオに乗って(運転して)みた。「大きいクルマなんだけど…うーん、何か違うんじゃないか。運転は楽なのだけれど(身障者の私にとって)あまり乗り易くはない」 − 「小さくても大きくても何かセリカと違う」 勿論スタイルや好みがあるだろうが、そういうことではない。 ちょっと考えればすぐに理解できた。
 まず、セリカの方が前の2車より‘乗り降り’が格段に楽なのだ! 普通に考えれば車高の低いセリカの方が‘乗り辛いし降り辛い’と思ってしまうのだけれどー
セリカは2ドアで、(ドアの大きさが)なんとセルシオより大きく、開く角度が広いのだ。 そして見逃してはいけないのがドアサッシュ(ドアについている窓枠)です。最近のクルマは音や水や振動を防ぐために大半のクルマが窓枠のあるデザイ


ンです。腰を曲げる姿勢で運転席に着こうとすると、この窓枠が邪魔をして乗り辛い。セリカは古いハードトップ(クーペ)なので窓枠が無く、窓を乗る前に開けてしまえばアタマをぶつける心配は無いのだ。(降りるときも同様で、降りてから窓を閉める) 
 次にサスペンションとシート。体感が健常者の半分しかない私は、路面の‘感じ’が判らない。目や耳では判断できるけれど、タイヤの感じ(接地感・グリップ感)やブレーキ(荷重移動)は感覚に乏しい。セルシオは運転操作はし易かったが運転感覚は…全く訳が解らなかった。 セリカみたいに、ちょっと‘硬い足’の方が良いのかも(鈍い体感には)。セルシオの高級本皮シートもコルサの普通(?)のシートも、身障者にはフィット感が無くコーナー(カーブ)でカラダがズレる。左手1本で力んで舵角をコントロールするのだから尚更だ。やはり体型に合わせて調整できるスポーツシートには敵わない。(バッケットシートは座ることは出来たけどシートから降りれなかった)